中古の普通車・軽自動車の耐用年数を計算する方法の最もわかりやすい計算方法を解説します。
節税対策などで、車の減価償却費用の計算に必要な「耐用年数」を計算するに当たり、年数で計算するのは少々面倒だと思いませんか?
普通車・軽自動車の減価償却を計算するに当たり、耐用年数の計算は必須となりますが、中古の普通車・軽自動車の耐用年数を正確に計算するためには、「初年度登録の登録月」から「購入月」までを月数ベースで計算する必要があります。
しかしながら、国税庁の中古資産の耐用年数の計算方法は年数ベースでの計算式となっており、少々わかりにくいです。
この記事では、月数で簡単に計算できるように計算式を展開しましたので、中古の普通車の耐用年数を計算する際にご参照ください。
中古の普通車の耐用年数の計算方法(年数計算ベース)
普通車の新車購入時の法定耐用年数は6年となっております。
まず、中古の普通車の耐用年数を計算するには、簡便法という以下の計算式を用います。
上記の計算式では年数で月数を計算するので少々わかりにくいです。(例.1年10ヶ月は1.8333年など)
この記事では、初めから年数を月数に変換して計算します。
以下、計算方法の詳細ですので、読み飛ばしていただいても構いません。
年数を月数に変換する計算方法
「普通車の法定耐用年数6年-経過年数+経過年数×0.2」 の年数を月数に変え、簡単にします。
普通車の法定耐用年数6年=6年×12ヶ月=72ヶ月
経過年数×12ヶ月=経過月数
経過年数×0.2=経過年数×12ヶ月×0.2
と年数を月数に展開し、
「法定耐用年数-経過年数+経過年数×0.2」 を
「法定耐用月数-経過月数+経過月数×0.2」と変換し、
最後に12ヶ月で割って単位を年数に戻すと中古の普通車の耐用年数を計算する事が出来ます。
「(72ヶ月-経過月数+経過月数×0.2)÷12ヶ月」
で計算すると、簡単に中古の普通車の耐用年数を算出することが出来ます。
中古の普通車の耐用年数の計算方法(月数計算ベース)
上記の計算式で計算すると、中古の普通車の耐用年数は、
中古の普通車の耐用年数
経過月数(経過年数) | 耐用年数 |
新車 | 6年 |
初年度登録から15カ月(1年3ヶ月落ち)まで | 5年 |
初年度登録から16~30カ月(2年6ヶ月落ち)まで | 4年 |
初年度登録から31~45カ月(3年9ヶ月落ち)まで | 3年 |
初年度登録から46カ月以降(3年10ヶ月落ち以上) | 2年 |
となります。
中古の軽自動車の耐用年数の計算方法(月数計算ベース)
同様に、軽自動車の耐用年数についても計算します。
軽自動車の新車購入時の法定耐用年数は4年となっております。
中古の軽自動車の耐用年数
経過月数(経過年数) | 耐用年数 |
新車 | 4年 |
初年度登録から15カ月(1年3ヶ月落ち)まで | 3年 |
初年度登録から16カ月以降(1年4ヶ月落ち以上) | 2年 |
以上、経過月数によって計算された、正確な中古の普通車・軽自動車の耐用年数の計算方法を解説いたしました。
普通車・軽自動車の減価償却費用の計算結果の早見表は下記リンクをご参照下さい。
車の減価償却費用の仕組みと計算方法は下記リンクをご参照下さい。
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(1年未満の端数は切り捨て、計算の結果が2年以内の場合の耐用年数は2年)
参照:国税庁 中古資産の耐用年数